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 コラム  COLUMN

 九大六本松グラウンド

 つい先日、自宅の佐世保市から、北九州でのJ2ギラヴァンツ戦の観戦に、娘を乗せ、“時間はあるが金がない”ので、一般道を走りました。博多に入り道路はいつものごとく渋滞!街並みも以前とは様変わりしていて、どこを走っているのか「わかりませ〜〜〜ん。」。ふと、「別府橋」との表示が見え、「あ、六本松グラウンドか!」と右側を見ながら、九大の校舎を探しました。「ここだ!」と思ったところには、簡易な柵の中に一面草地が開け、校舎は見当たりません。「六本松がない!」「え〜〜〜〜〜〜!」。そういえば、だいぶ前に、新聞で「九大六本松校舎解体!」の記事を読んだことがあるような気がしました。「なくなったたい!」自分の過去の一部が消し去られたような気分を味わいました。マスコミ等で、「××××保存」の記事を見かけますが、今は、「保存」の意味がよく理解できます。「納得」です。
 「九大六本松グラウンド」。私もしくは我々にとって、ここは「サッカーの聖地」であり「戦いの場」でした。思い返せば、入学直後の初めてのリーグ戦の試合もここでした。最初の試合は対戦相手を覚えていませんが、生まれて初めての90分ゲームで、最後の10分ぐらいは、自分では精一杯走っているのですが、周りからは「お前、本気で走れ!」とか「ばか歩くな!」とかさんざんののしられました。全勝で、優勝決定戦は最終節、これからお馴染みとなる福大でした。かなりボールは支配していたと思いますが、なかなか点が取れず、後半終了近くに、DFで同学年の市川秀一が、前日、捻挫した痛い方の脚でなんとロングシュートを放ちました。まったく、勢いのないボールはフラフラと空をさまよい、何とジャンプした相手GKの手をかすめてゴールに入ったではありませんか。本人は「狙った!」と言い切っていますが、どう見ても、勝手にボールがゴールに入ったとしか言いようがありません。そんなわけで、1ー0で勝利し、初優勝を遂げました。ヒーローとなった市川は、その日に撮った記念写真でさえない顔をしています。脚が痛むのか、心が痛むのか????
 その後も、優勝決定は、全勝同士で福大とぶっかり、記憶では、負けた覚えはありません。九大六本松グラウンドの思い出はまだまだ尽きませんが、今日はこれまで。「市川、元気かよ!」(文責:菊次)




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